委員長挨拶
茨城県 高等学校体育連盟 剣道専門部 委員長
川﨑 臣
川﨑 臣
コロナ禍では一切の活動が制限され、目標が見えなくなった時期もありました。仲間とコミュニケーションをとることさえも難しくなり、多くの人が虚無感にとらわれたことと思います。その後、徐々に活動が再開されるも、大人数が集まることやあらゆる行事が簡素化されての実施となり、練習の場においても今まで以上に工夫を凝らし、いかに効率よく成果を上げていくかが必要となりました。
「もの」から無駄や飾りを取り除いていくと「基礎」が残ります。コロナ禍で省かれた部分のすべてが無駄や飾りであったとはいえませんが、本当に必要なものを吟味、再認識するいい機会でもあったと感じます。
人生の基礎を構築する時期に経験する機会を制限されてしまった高校生の皆さんは、これからしっかりとした基礎を築くための取り組みが必要です。剣道でも基本がきちんと身についていれば、相手の動きに対応できる幅が広がってきます。人生においても同様で、何事にも対応できる心身を作り上げるためには、この時期にどのように考えるのか、動くのかが重要になってきます。剣道では仲間と目標に向かって苦楽を共にし、切磋琢磨し、互いに認め合うことで成長していきます。勝つことも大切なことですが、その過程こそが「基礎」となってくることは間違いありません。
我々茨城県高体連剣道専門部では、青木部長をはじめとする沢山の顧問の先生方と協力し、よりよい環境と運営をしていく所存です。何卒よろしくお願いいたします。