部長挨拶

 

茨城県 高等学校体育連盟 剣道専門部 部長
 青木 一芳

 

 

 令和5年度より専門部長を仰せつかりました茨城県立鬼怒商業高等学校長の青木一芳と申します。

 どうぞよろしくお願いいたします。 

 まず初めに、これまで本県高体連剣道専門部の発展にご尽力頂いた皆様に深く感謝申し上げます。また、コロナ禍において感染対策に取り組みながら、剣道技術向上のために日々工夫と努力を重ねている選手の皆さん、それを支える指導者及び保護者の皆様にも敬意を表する次第です。本当にありがとうございます。 

 さて、本県の高校剣道につきましては、国体・インターハイ・選抜大会などにおいて、男女ともに全国上位の成績を継続しております。これも、代表校の選手・指導者及び保護者の皆様の努力はもちろんのこと、剣道専門部に属する全ての関係者の熱意の顕れであり、大変誇りに感じているところです。 

 一方で、剣道修行の目的は、「剣の理法の修練」を学ぶことを通じた「人間形成の道」であるとされ、剣道の厳しい稽古を通じて、剣の技を学ぶだけではなく、先人の生活態度やそれを裏付ける先人の精神(心構え)を学ぶことも求められています。

 私の好きな言葉に、幕末の大剣豪である島田虎之助の「其れ剣は心なり。心正しからざれば、剣又正しからず。すべからく剣を学ばんと欲する者は、まず心より学べ」という言葉があります。もちろん心を磨いただけで剣道は強くなりませんが、心弱ければ大事なところで実力を発揮することはできません。これはどの場面においても言えることではないでしょうか。

 どうか選手の皆さん一人ひとりには、日々の稽古において、心と技を磨き、体を鍛え、「心技体」バランスの取れた剣道を目指して欲しいと思います。また、試合以外の日常生活の多くの場面においても、姿勢正しく美しい所作を心がけ、他の模範となるよう各自の修行の成果を発揮することを期待します。

 最後になりますが、我々茨城県高体連剣道専門部は、スタッフ全員が心をあわせ、全力で選手の活躍を支えて参ります。関係者の皆様におかれましては、今後とも、剣道専門部の活動に対しまして深いご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

                                                      令和5年4月